酪農学専攻
農業の中でも酪農は特に先端技術に囲まれています。受精卵移植など相次ぐ新技術の開発には目を見張るものがあります。さらに情報化も急速に進んでおり、今日の酪農・農業従事者には、新しい技術に加えて、技術を活かす情報収集・分析力、さらには時代の流れを読む経営センスなど、より高度な経営知識が必要とされています。また、農業関連機関のスタッフについてもますます高度な専門性が必要とされています。
本研究科は、これら酪農関連分野の要望に対応し、作物生産科学、家畜生産科学、 酪農情報学と多岐にわたって研究をおこなっています。
本研究科への進学希望者は、年々、増加しており、今後も指導者の育成、研究施設・設備の整備など、ますます充実した指導体制を図っていく方針です。
卒業生は、製造業の研究所など、研究部門で活躍する者が多く、教師やコンサルタントとしても活躍しています。
食品学関連専攻(フードシステム・食生産利用科学・食品栄養科学)
食の安全や安心が問われる時代にあって、食品に関する研究・開発は、ますます重要な役割を担い、大きな注目を集めています。
本大学院では、新しい食品加工法の研究開発や食品の品質改善に積極的に取り組んできました。また、同時に、複雑な食品流通の仕組みや政策に、新しい視点から提言ができるよう、食資源利用・食料政策・経営管理の各システムにより、多岐にわたって研究を進めています。
新しい機能性食品の開発や高度な食品加工法の開発、現代人の食物繊維不足を補う良質の食物繊維の研究、新しい酵素の食品利用、さらに、食品流通の新しい仕組みなど、食の生産から、開発・加工、流通、さらには環境や経済までも網羅する、本学ならではの充実した体制が整っています。
さらに、近年、生活習慣病に対する食の重要性が問われ、成分と健康との関わりの究明が大きな課題です。それに応える分野として、平成15年度に、酪農研究科に食品栄養科学専攻(修士・博士)を新設し、価値ある研究が進められています。