酪農学園大学大学院 | 獣医学研究科・酪農学研究科

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教育研究基本方針

酪農学研究科の教育研究基本方針

酪農学研究科は、酪農学園創立の基本精神に基づいて、酪農学とその関連科学領域に関する精深かつ不断の研究を進め、その成果を広く社会に還元することで人類の福祉と自然環境の保全並びに産業と文化の進展に貢献することを目的とする。本研究科の特徴は、農畜産物生産から流通、加工、消費(栄養学・生活科学を含む)まで一貫して研究できる環境があり、食に関して総合的・科学的な研究ができることである。本研究科は、二つの課程を持ち、修士課程は、広い視野に立って精深な学識を授け、専攻分野における研究能力又は高度の専門性を要する職業等に必要な高度の能力を養うことを目的とする。博士課程は、専攻分野において研究者として自立した研究活動を行い、専門的な業務に従事するに必要な高度の研究能力及びその基礎となる豊かな学識を養うことを目的とする。

ディプロマポリシー

酪農学専攻修士課程

所定の単位を取得し、以下の能力を有する人物に学位を授与する。

  • 酪農業の発展を担い発展に寄与し、境界領域、複合領域における課題を解決する能力
  • 高度の持続的研鑽により、広い視野に立って精深な学識を備え、酪農学・環境学の分野における地域に貢献できる指導者、技術者、研究者にふさわしい個性的かつ創造的で高い能力

フードシステム専攻修士課程

所定の単位を取得し、以下の能力を有する人物に学位を授与する。

  • 食品を商品化する上での課題の把握や、新商品企画のためのシステムを構築する能力
  • 世界の食料問題にも目を向けつつ、食料産業の担い手及び食品流通の専門家として活躍できる能力

食生産利用科学専攻博士課程

所定の単位を取得し、以下の能力を有する人物に学位を授与する。

  • 社会において必要とされている研究課題を見極めるとともに、酪農学と環境共生学、フードシステム、その関連科学の教育・研究に寄与し、境界領域、複合領域における課題を解決する能力
  • 高度の持続的な研鑽により、国際的な視野に立って精深な学識を備え、酪農学・環境共生学、フードシステムの分野における高度な専門技術者、研究者にふさわしい個性的かつ創造的・挑戦的能力

食品栄養科学専攻修士課程・博士課程

修士課程においては、所定の単位を取得し、以下の能力を有する人物に学位を授与する。

  • 幅広く深い教養と高度な専門知識・技術及び総合的な判断力を有し、健全で人間性豊かな生命観と社会的使命感を有するとともに、それを達成する能力
  • 食品の機能性と疾病予防並びに人の健康に関する教育・研究に寄与し、さらに発展させる能力

博士課程においては、修士課程を修了することに加えて、以下の能力を有する人物に学位を授与する。

  • 社会において必要とされている研究課題を見極めるとともに、課題に対して自ら考え積極的に取り組み、関連分野の研究の発展に寄与し、社会に発信する能力
  • 国際的な視野を持ち、将来の食品分野の教育・研究においてリーダー的役割を果たすことができる能力
  • カリキュラムポリシー

    酪農学専攻修士課程

    作物生産科学、家畜生産科学、酪農情報学、環境共生学の専門分野の研究成果を教育に生かしつつ、分野の枠組みにとらわれることなく機能的かつ多岐にわたる教育を展開する。特定の専門性を高めつつも同一専門分野内の他の科目との関連性を学び、学生が広い視野に立ち、特定の専門に偏ることのない精深な知識と高度な判断力を修得できるよう計画し、幅広くバランスのとれた知識を修得できるように教授する。

    フードシステム専攻修士課程

    食資源利用システム(農・畜産食品学)、食料政策システム(食品政策論・食品流通論)、経営管理システム(経営管理論・食品情報システム論)の3分野で構成し、これらを通じて、食品の企画開発のためのシステムの構築、世界的な食料需給を踏まえ安全・安心に配慮した食品の流通、流通コストの低減や情報システムを活用した企業の経営管理のあり方などについて考察する能力を培う。さらに、食料経済や食文化などの関連分野の教育も展開し、 “食”に関する総合的な知見を深め、フードシステムの専門家として活躍するための高度な専門的知識を教授する。

    食生産利用科学専攻博士課程

    修士課程における酪農学・作物生産科学・家畜生産科学・酪農情報学・環境共生学及びフードシステムの専門分野の教育研究成果を生かしつつ、最新かつ精深な知識や技術を深く学び習得して相互に連携し、その関連専門分野で多岐にわたって教育を展開する。さらに、酪農学と環境共生学、フードシステムに関する課題を総合的に探求して、自ら考えて解決する能力と科学への挑戦的能力を養うよう教授する。

    食品栄養科学専攻修士課程・博士課程

    修士課程は、新規食品素材開発及び食と機能性に関する教育研究を基盤とし、食の高付加価値化を発展させ「食素材の質の向上と機能性の探求」に「栄養と人の健康」といった分野を加えて特化させる教育を実施する。また、演習科目によって、専門分野における高度な知識だけでなく、高いコミュニケーション能力やリーダーシップ能力を培うことができるよう教授する。

    博士課程は、修士課程と同様に食品の加工特性、栄養機能、健康栄養及び食環境管理の4つの専門分野とそれぞれに2つの研究指導分野で構成されている。修士課程で学んだ専門知識をさらに深く学び、最新の知識や技術を習得して相互に連携することで、食と健康に関する課題を総合的に探求して、自ら考えて解決する能力を養うよう教授する。

    アドミッションポリシー

    酪農学専攻修士課程

    多様化・高度化する酪農学とその関連科学の教育と研究を通して生命・自然を尊ぶ豊かな人間性をはぐくみ、酪農のかかえる物質及びエネルギーの循環に関する諸問題に総合的に対応し得る高度な教育と研究を展開し、国際的視野に立って次世代の酪農業の発展を担い、発展に寄与する人材を養成する。従って、自然科学分野のみならず人文社会科学分野からも、農業・畜産業に関する知識や技術を活かして人類社会に貢献したいという意欲を持つ人物を求める。

    フードシステム専攻修士課程

    現代社会において強く要請される食資源・食料の生産・加工・流通から消費に至る安全・安心の確保と、消費者ニーズの的確な評価・判断に関する高度かつ広範な学識を有し、豊かな消費社会の実現のためグローバル経済から地域まで視野に入れて行動できる高い目的意識と強固な使命感を持った指導的役割を担える人材を養成する。従って、食料及びその生産・加工・流通・消費に至る関連分野に高い関心と専門基礎学力を持つ人物を求める。

    食生産利用科学専攻博士課程

    自然環境を守りながら安全・安心な食料を十分に確保する具体的な方策と学理について、複数の領域を広範な分野から総合的に研究することにより、社会の多様な分野で、高度な専門性を全体の調和のなかで柔軟に活かして活躍できる研究者・指導者となりうる人物を求める。

    食品栄養科学専攻修士課程・博士課程

    修士課程は、「食」と「人の健康」をつなぐ各分野での深い学識と幅広い経験を体得し、国際的視野に立ち、高い目的意識と強い使命感を持った指導的役割を担える人材を養成する。従って、食品の素材となる動植物及び微生物に関するサイエンスに対して旺盛な好奇心と基礎学力を有し、加工・調理・栄養・代謝・疾病と健康にいたる諸問題の解決に積極的に挑戦する人物を求める。

    博士課程は、それぞれの専門分野における教育・研究を通じて、本学ならではの利点を生かし、農業・食品・人の健康という複数の領域の横断的な思考により、環境にも配慮した人の健康向上に貢献する総合的で高度な知識と技術を備えた研究者・指導者となりうる人物を求める。